タロットとは

タロットは、大アルカナ(22枚)と小アルカナ(56枚)の総計78枚で 構成されているカードです。



「アルカナ」とは、ラテン語で「不思議な・秘技」という意味です。


大アルカナはローマ数字で0~ⅩⅩⅠ(21)まであります。



小アルカナは更に4つのスート(ワンド・カップ・ソード・ペンタクルス)に分かれ、コートカード(人物札・宮廷札)と呼ばれる人物カードも入っています。


コートカードには、ペイジ(小姓:身分の高い方の身辺の雑用をする少年。本によっては王子ともよめる)、ナイト(騎士)、クイーン(女王)、キング(王)があります。



小アルカナの1~10・コートカード(人物札)が、そのままトランプに引き継がれているとも言われています。(諸説あります)




タロットの起源は諸説ありますが、エジプト起源説もジプシー由来説もどのお話しも、夢とロマンがあり 考える度にワクワクする気持ちにさせてくれます。



☆タロットカードには、大きく分けて3つのタイプがあります。


一番古い時代のカードは、ヴィスコンティ版(古典系)と言われるもので、1300~1400年台に、中央ヨーロッパが発祥とされています。


紙(最古は薄い紙~厚紙の様な紙)に水彩で描かれていました。

王侯貴族をモデルにした物がほとんどで、お抱え絵師に 描かせたと言われており、絵解きを楽しんだり、おまじないとキリスト教色の濃いカードであったようです。



1600年代中盤から出回り出したのは、マルセイユ版(マルセイユ系)と言われ、タロットカードでの占いやゲームが、貴族の楽しみから庶民の間へと浸透していった時代です。


手描きから木版画へ移行していき、量産されて庶民のゲーム・賭博・占いの道具として身近なものになっていき、庶民の生活色の濃いカードになっていきました。



一番馴染み深いのは、ウェイト版(ライダー版・ウェイト系)と呼ばれる物です。


1909年にゴールデンドーン(黄金の夜明け団・ヘルメス団)のメンバーである、アーサー・エドワード・ウェイト(著)とパメラ・コールマン・スミス(画)により、宗教・神秘思想・心理学・数秘学などのシンボルを取り入れたカードと本が刊行され、ライダーズパツクと呼ばれて 大変な人気になりました。


ヴィスコンティ版は大アルカナのみで、マルセイユ版の小アルカナは トランプの様な数の絵柄のみだった為、ウェイト版では、小アルカナも全て大アルカナの様な ストーリー性のある絵柄にしたことは有名なお話です。



大アルカナは抽象的な人物たち・自然の要素・人間の霊的な旅での経験・人間の希望と恐れ・喜びや悲しみを描いている、メッセージ性の強いカードです。


集合意識・夢・想像力・第六感など、大切なメッセージを抽象的なイラストの中に潜り込ませています。


どう読み取っていくかで、受け取ったり伝えるメッセージも変わります。